血栓症、必ずどこかで聞いたことのある単語だと思います。
これは、大きな病気になる1つのきっかけになることもあります。
最近では、この血栓症に対する予防のため、ストッキングなどの予防グッズも販売されているほどです。
予防グッズが多く流通しているということは、それだけ身近な病気ということになるでしょう。
「私は大丈夫」と決して思わないことです。
血栓症は、すぐそこに潜んでいるかもしれないのですから…。
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長時間じっとしていなければいけない状態って、大変ですよね?
私なんかは、休憩をちょくちょく挟む会議や研修でさえも、それが1日となれば結構な苦痛です。
長時間座っているというのは、やはり精神的にもストレスを感じますし、肉体的にも「何かもっと体を動かしたいな」と感じてしまいます。
私の経験している会議や研修の比ではありませんが、もっと長い時間同じ体勢でいると発症する病気があります。
通称「エコノミークラス症候群」です。
その名前から、私は飛行機に乗っているとなる病気なのだと勘違いしていた時期もありました。
もちろん、違いますよ?
ネーミングに惑わされてしまいますが、エコノミークラス症候群は飛行機だけでなる病気ではありません
ちなみに、飛行機に限定するようなネーミングに騙される人が多いので、最近はそのネーミングを「旅行者血栓症」として広めようとする活動もあるそうです。
確かに、座席に座って目的地まで同じ体勢というのは、飛行機のみならず、車や電車などの交通機関の長期旅行も該当するので、旅行者血栓症と言われると、少しその対象範囲が広がったような気がしますね。
しかしながら、このエコノミークラス症候群に発症するのは、旅行時に限ったものではありません。
旅行以外では、デスクワークがその原因として挙げられることが多いです。
ただ、最近では日本の天災の多さに比例して、地震や大雨による災害時、その避難先でこのエコノミークラス症候群にかかる人が出てきています
これは震災の二次災害とも言われていますが、避難するために車中泊などを利用する人が特にかかりやすいようです。
避難先で、このエコノミークラス症候群が原因で死亡したケースもあります。
もし、このエコノミークラス症候群を発症させてしまった場合、死亡率14%、重症化率30%という報告があるそうなので、決して楽観視出来るものではありません。
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エコノミークラス症候群を引き起こす血栓の正体

エコノミークラス症候群や旅行者血栓症とネーミングを紹介しましたが、正式名称は「静脈血栓塞栓症」と言います。
では、「血栓」とはどういったものなのでしょう。
損傷や炎症などの血管の変化や、長時間同じ体勢といった血液の停滞などによって血液の凝固性が高まると、次第に血液が固まり始め、血の固まり、つまり血栓が出来てしまいます。
この血液が固まったものを、血栓と呼びます。
その血栓が大きくなればなるほど血管に詰まりやすくなり、血管に詰まってしまった場合、そこで血液の流れが止まってしまい、各臓器で異常が起きてしまいます
それは、エコノミークラス症候群はもちろんのこと、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こします。
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ドロドロ血液は血栓の赤ちゃん

同じ時間座っていたからといって、その全員が必ずしも血栓症になるというわけではありません。
そもそも、どのような人がなりやすいのでしょうか?
血栓が出来やすい人の特徴として、その人の血液が「ドロドロ状態」であると言われます。
中性脂肪やコレステロール(特に悪玉コレステロール)、糖分などが血液へ過剰に含まれていることによって、ドロドロ状態になってしまうのです。
生活習慣や食生活が乱れている人、水をあまり飲まない人、ストレスを溜めている人、甘いものを過剰に食べてしまう人が、特にドロドロ状態になりやすい傾向にあります。
ドロドロ状態では血液の流れる速度が遅いため、一定の場所へ留まりやすくなり、だからこそ血栓が出来やすいのです。
また、ストレスや不安、恐怖などの感情が高まった際に、粘り気のある血液が体内で作られる、という報告もあります。
この粘り気のある血液というのは、フィブリンというタンパク質が関わってきます。
フィブリンは、本来は傷などを負った際に、繊維状タンパク質を放出して、なるべく早く止血させる働きを担っています。
しかし、感情が高まった際にも危険を察知し、このフィブリンを活性化させてしまうようです。
傷がないのに、そのように繊維状タンパク質が放出されてしまうと、ただ粘り気のあるだけの血液になってしまい、それらは次第に血栓を作り出しかねません。
エコノミークラス症候群にかかる人は、下半身で血流が滞りやすいことに加えて、例えば飛行機に乗るということへの恐怖や震災に対する不安を感じることで、より一層血栓が形成しやすくなっているのかもしれませんね。
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血栓を防ぐ予防方法とは?

では、血栓が出来ないようにするにはどうしたら良いのでしょう?
日常的になるべく適度な運動を心がけ、生活習慣を見直すことです。
そして、中性脂肪やコレステロール、糖分を摂り過ぎないように食生活を見直しましょう。
とはいえ、いきなり見直すというのも、ハードルが高いかもしれません。
そうしたときは、サプリメントに頼るというのも、1つの手段です。
中性脂肪やコレステロールを減らす手助けをするサプリメントは、様々な種類が販売されています。
もちろん、サプリメントはあくまでも健康補助食品ですので、それを飲んでいるからといって、必ずしも大丈夫というものではありません。
そのことを念頭に置きながらであれば、サプリメントに少し頼ってみても良いのではないかな、と思います。
そして、ストレスを溜めないようにすることです。
好きな歌を聴いたり、歌ったり、好きなものを食べたり、好きな場所へ出かけたり、ストレスを溜めないようにしたいですね。
そして、血栓が出来ないようにするとは少し違いますが、血栓を減らすという手段も予防の1つとして挙げられます。
完全に血栓をなくすというわけにはいきませんが、血栓を減らすための食材として納豆が良いと言われています。
なぜなら、納豆にはナットウキナーゼというタンパク質分解酵素が含まれているからです。
このナットウキナーゼには、フィブリンに直接働きかけて、血栓を徐々に溶かす能力があることが認められています。
納豆にはその他にもたくさんの栄養素も含まれていることからも、定期的な摂取が理想と言えます。
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防災の備えリュックに、ストッキングも入れておこう

エコノミークラス症候群にならないためには、動ける範囲で少しでも動いたり、マッサージをしたりすると、効果的です。
足の静脈に血液が溜まらないように、まずは意識する必要があります。
最低でも、つま先だけのストレッチは必ず行うようにしたほうが良いでしょう。
また、最近では「弾性ストッキング」という心強いアイテムも登場しています。
これは、通常のストッキングとは違い、特殊な編み方をしたストッキングで、圧迫力をかける作りになっています。
これは、ある程度の力で足を圧迫するため、下半身の静脈の滞りを少なくし、血流を良くするのです。
その圧迫力の強弱は選べるので、あまり苦痛に感じない程度のものを選ぶのが良いかもしれません。
長時間座った状態でいる旅行時に備えるのももちろんのこと、万が一の災害時に家庭で揃えているであろう防災グッズの中に、常備しておくことをオススメします。
懐中電灯や非常食に加えて、弾性ストッキングはあるに越したことはありません。
なお、弾性ストッキングは1,000円程度のものから一般的に販売されています。
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まとめ

ストッキングで血栓が予防出来るとは、素晴らしいモノが開発されていたようです。
若干の締め付けがあるようなので、使うか使わないかは自由です。
特に男性は少しちゅうちょしてしまうかもしれません。
しかし、長時間動けない状態の場合は、弾性ストッキングを履くことによって、血栓という危険な状態を回避出来るのであれば、使わない手はないのではないのしょうか?
あなたのその判断が、あなたの命の行方を決めますよ。
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