漢字にはそれぞれ意味があります。
その漢字が出来ていく成り立ちと意味はどのように繋がっていくのでしょう。
「心」の部首が入った漢字にどんなものがあるのかちょっと覗いてみましょう。
「心」を使った部首には3種類あります。「こころ」「したごころ」「りっしんべん」。
  • こころ - 漢字の中に「心」の字が入っている。
  • したごころ - 漢字の下部分に「㣺」が入っている。「恭」「慕」など。
  • りっしんべん - 漢字の左側に「忄」が入っている。「心」を立てにしたもので「立心偏」と書く。
象形文字の「心臓」の形から変化し、「心」「㣺」「忄」として成り立っている漢字です。
スポンサーリンク



感情を表す漢字

「心」偏の入った漢字は主に感情を表しています。
どのようなものがあるのか、
「こころ」
「したごこころ」
「りっしんべん」の中からそれぞれあげてみました。

愛(あい、め・でる、いと・しい)

「愛」という字は、頭を巡らせ振り向く人・心臓・足の象形から
「後ろを振り返り切ない気持ちで足が進まない様子」
から成り立つ会意兼形声文字です。
「相手の事を思うと切ない」という意味を持ちます。日本には仏教と共に伝わった言葉とも言われています。

余談

漢字の国である中国では、元の漢字を簡略化した「簡体字」が使用されていますが、ここで皮肉めいた冗談にされている漢字の一つに「愛」があります。
「愛」の字は簡体字になると「爱」とあらわされます。
「心のない愛は本当の愛だろうか?」
「心をなくして愛せるのだろうか?」
などど言われてしまっていますが、確かに愛に心は必要と思います。
因みに、同じ漢字の国ですが、台湾や香港では簡体字は使用されていません。

恭(きょう、うやうや・しい、つつし・む)

「したごころ」の入った漢字「恭」は、両手で物を捧げる様子・心臓の象形から
「慎んで物を捧げるような気持ち」
を表した会意兼形声文字です。「礼儀正しく慎み深い」という意味を持ちます。

悩(のう、なや・む、なや・み)

「りっしんべん」を使った漢字です。
「悩」の右側の字は、髪の毛と赤ちゃんの頭骨(ひよめき)を表しています。
まだ柔らかくてくっついていない赤ちゃんの頭骨です。
髪の毛と頭骨で、つまりは「頭」を指しています。
心と頭に関わる事、また右側の字は「乱れる」という意味もある為、心が乱れる様という意味から成り立つ会意兼形声文字です。
スポンサーリンク



会意兼形声文字ってなに?

先程から出てきている言葉「会意兼形声文字」とはなんのことでしょう?
漢字の成り立ちは4種類に分類されています。
象形文字(これはよく耳にすると思います。)、指事文字、会意文字、形声文字です。
象形文字とは、その名の通り形を成り立ちとしている漢字で、例えば「山」「川」など見たものを線に置き換えて作られた漢字です。
指示文字とは、形にしにくいことを点や線で表し、そこから造られた漢字です。例えば、数字を表す「一、二、三」、位置を表す「上、下」などがこれに属します。
会意文字とは、象形文字や指示文字を2つ以上組み合わせて、複雑な意味を表すために作られた文字です。「日」+「月」=「明るい」、「木」がたくさんで「森」などが当てはまります。
形声文字とは、すでに作られている漢字の「意味」を表す文字と「音」を表す文字の組み合わせから成る漢字です。漢字のおよそ80%はこの形声文字で占められています。例えば、「想」は植物の意味を示す「心」(こころ)と「相」(ソウ)の組み合わせです。
会意形声文字とは、会意文字と形声文字の両方を併せ持つ漢字です。
スポンサーリンク