カフカの代表作「変身」。
中学生・高校生の間では、
フランスの作家
アルベール・カミュの
「異邦人」と並んで、
読書感想文の課題図書として人気の作品で、
夏休みになると
売り上げが伸びる本でもあります。
そこで今回は、
カフカの「変身」のあらすじと、
読書感想文を書く際の
ポイントについて紹介します。
スポンサーリンク



1883年7月、プラハ(チェコ)の
ユダヤ人宝石商の家庭に生まれた
フランツ・カフカ。
その代表作となっているのが
中編小説「変身(へんしん、Die Verwandlung)」。
1915年に刊行されて以来、
100年以上世界で読み継がれている名作です。
スポンサーリンク



「変身」の超最短あらすじ

『ある朝、グレーゴル=
ザムザが不安な夢から目を覚ますと、
巨大な虫に変身していた・・・・』
というシュールな
一節からお話しは始まります。
主人公は、
年老いた両親と妹と暮らす
セールスマンのグレーゴル=ザムザ。
ある朝突然
虫に変身してしまった主人公は、
仕事にも行けず、
次第に家族から厄介者扱いされるようになり、
最後には干からびて死んでしまうという
悲しい結末を迎えます。
実際、人間が虫になることはありませんが、
「変身」では、
主人公ザムザとその家族を通して、
社会から疎外される人間の孤独と
疎外する側の人間の冷酷さを
描いているといえます。
スポンサーリンク



「変身」の感想文を書くための方法

読書感想文を書こうと
「変身」を読み始めてみたものの、
どこをポイントに書けばいいのか悩んだり、
また、難しくて途中で読むことすら
挫折してしまいそうになった時に、
参考にして欲しいことを以下にまとめてみました。

「世の中に必要な人間などいない」という視点

「変身」の感想文を書く際の
ひとつの視点になるのは、
「世の中に必要な人間などいない」
ということ。
主人公のザムザが突然虫になり
社会(家族)から疎外されたように、
自分が今日突然いなくなっても、
世の中は何も変わらず動いている。
世間とはそんなものだ。
という意味です。
そういった残酷な社会の中で
自分はどう生きていくのか、
どうありたいかを考え
感想文に取り入れてみるのも良いでしょう。

テレビやマンガでよりわかりやすく

NHKのEテレの番組「100分de名著」では、
カフカの「変身」が取り上げられ、
その際テキストも販売されました。
番組では、
「変身」を“人間の弱い心を映し出す鏡”としてとらえ、
カフカの人生と照らし合わせながら
読み進めていくので、
感想文を書く第一段階として
「変身」
を理解するのにぴったりです。
また、イースト・プレスのコミック文庫シリーズ、
名作文学を漫画で読む「まんがで読破」の
「変身」を読んでみるのも、
内容を知るのに参考になるでしょう。
スポンサーリンク



多感な10代だからこそ読みたい一冊「変身」

「変身」に限らず、
読む人によって視点や解釈が
それぞれ異なるところが読書の
おもしろいところです。
また、名作ともなると、
10代で読んだ時と、20代、30代、40代…と
年を重ねた上で読むのとでは、
また違った視点で読み深めることができます。
ぜひ、「生きる意味」や「自分自身の存在」などを
考える多感な10代だからこそ、
今の自分なりの解釈で名作「変身」
を読んでみてくださいね。
スポンサーリンク