あなたの周りに、
派遣社員をしている人はいますか?
先日、
私と知人が食事をしていた際の会話に、
派遣社員についての
話題が出てきました。
それは、私の知人の職場に、
派遣社員がやってきたからです。
ついに私の身近なところにも、
派遣社員という名の
雇用形態がやってきたのです。
その知人が言うには、
「何で派遣社員なのって聞いたら、
結婚するまでの腰掛って言ったのよ、
その派遣の人!」ということでした。
どうやら、
私の知人から見たその派遣社員の人は、
窓口事務に来たのですが、
専門知識は全くなく、
ただ机に座って何をするわけでもなく
時間が過ぎるのを待っているだけに
見えるそうなのです。
その知人が少しイラッとして
「どうして派遣なの?」聞いてみたら、
そのような答えが返ってきたので、
さらに彼女がイライラして、
私に愚痴を言ったというわけです。
もちろん、
全ての派遣社員がそういうわけでは
ないことは分かっています。
その知人の職場の
別店舗の派遣社員さんは、
むしろ正社員以上に
バリバリ働くそうです。
しっかり働くか働かないかは、
個人の頑張りによるものですが、
どうしても「派遣だから」という
くくりで見られがちなところが、
派遣社員のデメリットともいえます。
ここでは、派遣社員について
考えてみたいと思います。
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派遣社員は、
派遣される会社の社員ではありません。
派遣会社に所属しているので、
給与も派遣会社から出ます。
派遣社員といっても、
常用型と登録型の2種類に分類され、
現在の日本の派遣社員として働く
約7割が登録型となっています。
登録型は、派遣期間以外は
登録状態で次の派遣先が決まるまでは
フリーの状態です。
あえて
派遣社員を選択する人もいますが、
正社員になるまでの繋ぎとして
派遣社員でいる人が多いということも
これもまた事実です。
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派遣社員を選択するメリットとは

派遣社員を選択する理由として、
融通を利かせて働くことができる
という点が、何よりも大きいでしょう。
派遣社員は就業時間が
きちんと定められているので、
サービス残業はありません。
お子さんがいたり、介護があったりと、
時間通りに帰りたい場合であっても、
正社員であれば残業と言われると
なかなか帰りにくい場合も
多いですよね。
また、出産などで
長期休暇が必要となった場合、
いくら定められた休暇であっても、
どうしても正社員同士の目が
気になってしまいます。
自分のライフスタイルを
守るための働き方として、
派遣社員を選択するのです。
また、色々な職場に行くことが出来る
ということもメリットでしょう。
様々な職場で働くことで、
スキルアップにも
繋がるかもしれません。
正社員で就職したとなれば、
退職しない限りは
その会社で勤めなければなりません。
入社したくて入った会社であっても、
どうしても理想と現実とのギャップに
悩むことは出てくるはずです。
でも、正社員であれば、
なかなか辞めにくいところでしょう。
ズルズルと居たくもない会社に
居続けるのは、
苦痛の日々かもしれません。
ですが派遣社員であれば、
その会社へ入社したのではなく、
派遣会社からその会社へ派遣される、
つまり雇用が外注扱いとなります。
例えばその派遣先の職場に対して
不満などがあった場合、
派遣会社にその不満を申し出る事で、
自分対派遣先ではなく、
派遣会社対派遣先という
企業間で解決をしてくれるのです。
自分の中でモヤモヤしたまま働くより、
そういう制度を
うまく利用して働ける派遣社員は、
過労死といった最悪の事態を
事前に防ぐことに適しています。
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派遣社員が抱えるデメリットとは

ですが派遣社員ということは
メリットばかりではありません。
もちろんデメリットもあります。
それは、正社員とは違い、
働く期間が決まっている事が
挙げられます。
長く居たくない場合には
願ってもいない状態かもしれませんが、
そうは言っても、いつ派遣期間が
終わってしまうか不安に思うでしょう。
なぜなら、
最初から「○ヶ月の期間お願いね!」
と言われているのであれば、
心の準備も出来るでしょうが、
3ヶ月毎や6ヶ月毎に
契約更新の機会がやってきます。
そのたびに、
「契約継続か終了か」言い渡される
覚悟をしなくてはなりません。
最長の更新が3年と
派遣法定められていますが、
派遣されている期間、
何度もそうした覚悟をするのは
ストレスになりかねません。
派遣される会社の都合で、
契約が終了してしまうのは、
安定さを感じられないでしょう。
また、次の派遣先は
どういうところなのだろうか、
新しい職場は働きやすいのだろうか、
と、次に対する不安がよぎるでしょう。
「やっとこの職場にも慣れてきた」
と思ったところで、
派遣先を辞めなければならないのは、
後ろ髪が引かれるかもしれませんが、
「もっと居させてください」
と言っても、派遣社員である以上は
派遣期間が終了した時点で終わりです。
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派遣社員が「下」に見られがちなのは本当?

「派遣社員は責任が嫌だから、
正社員にならない」
と正社員の人は
主張するかもしれません。
正社員から見たら、派遣社員の
「ライフスタイルを守るため」
「様々な職場で経験して
スキルアップするため」
といった気持ちは、
あまり気付いてもらえません。
ただ単に、
「正社員になりたくないだけだろう」
と、否定的にしか思って
もらえないことが多いのが現実です。
確かに、派遣社員との付き合い方は、
正社員同士の付き合い方とは
違ってくるかもしれません。
一体何ヶ月、何年その職場にいるか
分からない派遣社員に対して、
どこまで指示を出したらよいのか、
迷うところだからです。
「ちょっとしかいない人には、
この程度まで教えれば、
それ以上は教えなくても十分かな」
と思いかねません。
どの職業であっても、
新人に教えるという作業は、
手間ですよね?
頑張って教えたところで派遣期間が
すぐに終了してしまうのでは、
その教えたことが
職場で生かされることなく、
終了するということです。
ですので、派遣社員は簡単な仕事しか
与えられない傾向にあります。
簡単な仕事しか与えられない
派遣社員を見て「これだから派遣は」
と正社員は思ってしまうのです。
そうした背景から、
正社員同士で派遣社員を見下し、
同じ職場で働く仲間という意識が
薄れてしまうのです。
実際、そうした格差を苦痛に感じる
派遣社員は多くいるのです。
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派遣の年収とその裏に隠された真実とは?

派遣社員の平均年収は、
職種によって大きく異なりますが、
だいたい200万円~500万円
と言われています。
専門的な技術やスキルがあれば、
もっともらえる場合もあります。
「なんだ、
あまり正社員と変わらないかも」
と思いませんでしたか?
でも、この年収には裏があるのです。
まず、派遣社員は固定給ではなく
時給で換算されます。
アルバイトやパートより高時給なので
パッと見ると
十分な金額のように見えます。
でも、時給であるからこそ、
ゴールデンウィークや休暇が多い月は
収入が減少してしまいますし、
体調不良で仕事を休むと
収入に響きます。
また、たいていの派遣社員は
交通費が自己負担であることが
多いのが現実です。
ですので、
この年収から職場までの交通費を
自分で出さなくてはいけません。
徒歩や自転車で通える職場に
派遣されれば良いのですが、
実際なかなかそうはいけませんよね。
例えば、
派遣の時給が2,000円だったとします。
1日7.5時間の勤務で
200日働いたとすると、
300万円の年収となります。
でも、交通費に500円かかったとすると
200日分で10万円となり、
所得税も年収から差し引くと、
実際の手取りは
260万円になってしまいます。
正社員は
交通費が支給されることを考えると、
意外と交通費は馬鹿になりません。
結論として、
やはり正社員より派遣社員は
年収の面において、
よほどのスキルがないかぎり
劣ってしまうと言えます。

まとめ

確かに、
派遣社員は派遣先にいることの
出来る期間は短いです。
でも、最近では
ほぼ無制限に働くことも
できるようになってきました。
ですから、「派遣社員だから」
と見下してはいけません。
きちんと働くか働かないかは、
その雇用形態ではなく、
個人の意識の問題になってきます。
もし、あなたが積極的に働かない
派遣社員を見たとしても、
「働かない派遣社員」ではなく
「働かない人」
と思うようにして欲しいと思います。
正社員であっても、
色々な人がいるのと同じなのです。
派遣社員という働き方には、確かに
メリットとデメリットがあります。
でも「時は金なり」という
ことわざがあるように、
時間を有効に使うことが出来る
という点において、
実は年収よりも
大切なことなのかもしれませんね。
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